“食べ物の血液サラサラパワー”で血栓をできにくくする
近年、健康に気を使う人たちが注目しているのがドロドロの血液です。現代を生きる私たちはとかく食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足、ストレスの蓄積等の生活習慣の乱れから、血液の汚れや血流の滞りに活性酸素の弊害が加わって血液は次第にドロドロへと変わって行きます。さらに、日本人の3大死因は、がん(悪性新生物)、心疾患、脳血管疾患ですが、そのうち心疾患の約9割を占める心筋梗塞と、脳血管疾患で増加傾向にあるとされる脳梗塞は、血管内でドロドロの血液で塊が生じることで血流が止まってしまう血栓が引き起こすもの。これが統計的にはがんに匹敵するほど怖い死因だとされています。特に、コレステロールや中性脂肪値が気になる中高年層がますます増加傾向にある今、血栓と言う突然死を招きかねない恐ろしい疾病を引き起こしかねない血液の状態に充分な注意が必要だと言えます。この血栓を誘発するのが生活の乱れですから、日常の生活態度に気をつければ、予防・改善できる病気でもあるため、まずは血液をサラサラに変える方法や努力を実践することが何より重要です。
血栓はこうして誕生します
血管内にできた血の塊である血栓が血管に突然つまる病気が「血栓症」です。「血栓症」の原因は、血管の内側の壁にできた血栓が次第に大きくなって血管を塞ぎ、血管からはがれ落ち細い血管内に詰まることです。糖尿病や脂質異常症(高脂血症)などの患者さんは、血管がもろく傷つきやすいため血栓ができやすいとされています。そして、血栓が脳の動脈につまると脳梗塞、心臓の動脈につまると心筋梗塞などをそれぞれ引き起こす原因となります。また、皆さんも耳にしたことがあると思われるエコノミークラス症候群は、飛行機など乗り物に長時間同じ姿勢で座っていた後に、足の静脈にできた血栓が血管を移動して肺の動脈を塞いでしまう「肺塞栓症」のことを指しています。
血液サラサラパワーを秘めた食品たち
玉ねぎ:玉ねぎを切った時に目や鼻を痛くする成分アリシンには、血糖値とコレステロールを低下させる働きがあります。さらに、血小板が凝縮するのを抑えるピラジン、抗酸化作用、つまり活性酸素を抑える働きを持っているケルセチンが含まれています。
黒酢:黒酢に含まれるクエン酸は、血液に含まれる中性脂肪のカスを減らして血小板の結合を防ぎます。さらに、赤血球を変形させて毛細血管を通りやすくし、抗酸化作用もあります。
緑茶:緑茶に含まれるカテキンが高い抗酸化力で活性酸素の発生を抑え、さらに、血小板の連結も防ぐ効果があります。
青背の魚:サンマやイワシなどの青背の魚には、EPAが豊富に含まれていて、赤血球の変形を助けながら血小板の凝固を予防します。
トマト:トマトの赤い色素成分リコピンには高い抗酸化作用があります。リコピンは、赤く熟したトマトほど豊富に含まれています。
ブロッコリー:ビタミンCやベータカロチン、ポリフェノールなど、抗酸化作用のある成分が豊富に含まれており、特に芯の部分に多く有効成分が含まれます。
コーヒー:最近の研究から、コーヒーに含まれる「コーヒー酸」という成分が血栓を溶かす酵素の働きを活性化させることが分かってきました。
これらの食品を積極的に摂りながら、禁煙や飲酒を控えめにする、適度な運動をすることでも、血液をサラサラにすることができ、血管年齢を若々しく保つことができます。まずは、すぐにできることから実践してみましょう。
参考:Eisai(静脈)血栓症とは Eisai
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