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関節が変形してしまう怖い「関節リウマチ」

関節が変形してしまう怖い「関節リウマチ」

「関節痛」には大きく分けて変形性関節症・関節リウマチ・関節障害の3つがあります。これらは関節で痛みを伴うという共通の症状がありますが、実はまったく異なるものであり、それぞれ対処法や治療法が違っています。さらに、「関節痛」は 

●急性・慢性のどちらか 

●単関節・多関節・少数関節炎のいずれか 

の2つに分けて判断することが可能です。この判断からもわかりますが、関節に痛みが急速に現れるのが急性の関節炎で、足の親指に発赤、腫脹、熱感、痛みなどが急激に出てくることが特徴である痛風はその代表的な症状です。また、慢性の関節炎の場合は、長い時間や期間をかけて軽めの痛みがだんだんと大きくなり、広範・頻繁に現れてくるという特徴があり、急性の関節炎では無理ですが、慢性の関節炎はレントゲン等であらかじめ異常を確認することができます。中でも変形性関節症関節リウマチは、代表的な慢性の関節炎の症例で、特に関節リウマチは、関節が炎症を起こすことで軟骨や骨が破壊され、やがて関節の機能が損なわたり、放置すると関節自体が変形してしまうと言った怖い病気です。

関節リウマチの原因とは…

痛みによるつらさを、人にはわかってもらいにくいのが関節リウマチで、実は自己免疫疾患のひとつでもあるのです。現在日本には、70万人以上の関節リウマチ患者さんがいると言われていて、昔から女性がなる病気とされていますが、男性の患者さんも2割程います。有効な治療法がなく、一生、痛みと付き合っていかなければならないとされてきましたが、近年、関節リウマチの治療は大きく進歩し、薬も次々と開発され寛解を目指し、維持できるようになりました。関節リウマチには

●朝、手がこわばってしまい動かしにくい

●関節に腫れや激しい痛みを伴い、動かさなくても痛みが生じる

●手足の関節で起こりやすく、左右の関節で同時に症状が生じやすい

●発熱しやすい、疲れやすい、食欲がないなどの全身症状が生じやすい

●放置すると関節の炎症が肺や血管など全身に広がることもある

等の特徴が見られます。この関節リウマチで生じる関節の腫れと痛み等の症状は、私たちの身体が持つ免疫の働きに異常が生じたために起こると考えられています。免疫機能は、外部から体内に侵入してきた細菌やウイルスなどを攻撃して破壊し、それらを排除する働きをします。でも、この免疫機能に何らかの異常が生じると、自分自身の細胞や組織を攻撃してしまい、関節に炎症が起こり腫れや痛みとなって現れてきます。さらに、炎症が続くと、関節の周囲を取り囲んでいる滑膜が腫れ上がることから悪化が進行し、骨や軟骨を破壊し変形させてしまうのです。

関節リウマチ予防の2大ポイント

関節リウマチの予防には

1. 関節に過度な負担をかけない生活を意識する

2. 姿勢や動作を見直すことで、無意識にかけている関節の負担を軽くする。

・スマートフォンや携帯電話は片手で行うのではなく、両手で持って操作をする。さらに、両腕を机で支えるようにする。

・椅子から立ち上がるときは、机に手のひらだけつくのではなく、手のひらから前腕全体を使って、体重を支えるように立ち上がる。

・関節の腫れや熱がなければ、なるべく歩いたり家事をしたりする。

・関節は使わないと固まって動かしにくくなるため、やや痛みがあっても、1日1回はすべての関節を怖がらずに思い切り曲げる、伸ばすことも意識する。

ただし体調が悪い場合は無理をせず、体調と相談しながら運動を行い、早めに専門医に相談 しましょう。また、オメガ3脂肪酸には関節軟骨の変性を遅らせる役割を果たすとされて いて、クリルオイルの活用で関節炎を緩和させる可能性があるといわれています。

参考:関節痛 関節痛
参考:NHK 健康ch 関節リウマチの予防と対策 NHK 健康ch
参考:おしえてリウマチ リウマチの症状とは おしえてリウマチ

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