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おせちの定番「かずの子」はDHA・EPAの宝庫です!

おせちの定番「かずの子」はDHA・EPAの宝庫です!

日本のお正月を彩るおせち料理。さまざまな料理や素材が詰められていますが、その定番のひつとであるかずの子の思わぬ健康効果を取り上げます。まず、魚介類の脂肪、つまり魚の油にはDHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)という不飽和脂肪酸が多く含まれるということは、すでにご存知でしょう。そして、DHAは脳機能改善に効果がある物質として有名で、「頭がよくなる物質」としてブームになったこともありますが、正確には不足すると脳の活動が低下し、補給すると回復するということ。でも、そのDHA・EPAが、実は魚の卵のほうにとくに多く含まれていることは、あまり知られていません。魚本体の場合の含有量は、マイワシはDHAが11%、EPAが13%、サンマはDHAが11%、EPAが6%、マグロはDHAが14%、EPAが6%、サケはDHAが13%、EPAが8%となっています。ところが、たとえばサケの卵である筋子の場合、DHAは19%、EPAが16%と本体と比べて多いのです。かずの子の場合でも、EPAこそ15%と筋子とほぼ同じですが、DHAが27%と格段に多く含まれています! したがって、DHA・EPAを積極的に摂取しようとするなら、魚の卵、とくにかずの子を食べるほうが効率的なのです。

かずの子の動脈硬化予防作用で血栓予防

動脈硬化の発生原因は、高血圧などが引き金となって血管動脈の内壁が傷つくと、修復しようとするリンパ球や単球など白血球の一種が細胞に集まって来ます。これらの細胞は動脈内壁の中に入り込んで、マクロファージという巨大な細胞に変化しますが、酸化された悪玉コレステロールが血管内に多量に存在すると、マクロファージはこれを溜め込んでさらに巨大化して血管内壁が盛り上がってしまうのです。この盛り上がりがさらに肥大化したものが動脈硬化です。血液中には血管の傷を修復する血栓という物質が存在しますが、動脈硬化で狭くなった血管の中を血栓が通れなくなると、血液の流れを止めてしまうことになり、脳であれば脳梗塞、脳内出血、心臓であれば心筋梗塞、大動脈であれば大動脈破裂など、いずれも命に関わる病気を引き起こします。この動脈硬化に対してDHA・EPAは、血圧低下作用、血液中のコレステロール濃度低下作用、そして血栓抑制作用を発揮して予防します。

DHA・EPAで“正月太り”も寄せつけない

肥満の中でとくに要注意なのが、内臓脂肪つまり内臓に蓄積する脂肪による肥満です。この蓄積した脂肪細胞からは、アディポサイトカインと呼ばれる物質が体内に放出され、さらなる肥満や糖尿病の誘発、脂質代謝の異常などを引き起こします。こうした内臓への脂肪の蓄積を抑制するのにも役立っているのがDHA・EPAなのです。脂肪細胞は2種類ありますが、ひとつは白色脂肪細胞と呼ばれ、脂肪を溜め込む細胞。もうひとつが褐色脂肪細胞で、脂肪をエネルギーに変えるのではなく、「体熱」として発散させる機能を持つ細胞です。つまり、褐色脂肪細胞が多ければ多いほど、活発に働けば働くほど内臓脂肪を消費してくれます。でも、残念なことに成人では褐色脂肪細胞の量は少なく、また、常に内臓脂肪を燃やしているわけではないため肥満解消や予防は期待できません。しかし、褐色脂肪細胞の働きを活発にする作用を持つのがDHA・EPAで、かずの子を常食すれば肥満予防につながることが期待できそうなのです。だから、あまり動かずご馳走ぜめで正月明けに体重計に載るのが怖いというあなた、正月太り解消にはクリルキングと、おせち料理でかずの子を食べるのもいいかもしれませんよ。

参考:Food Watch Japan 数の子はDHAとEPAをたくさん摂るのに好都合 Food Watch Japan

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