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オメガ3の摂取量と緑内障の深く意外な関係

オメガ3の摂取量と緑内障の深く意外な関係

緑内障とは、加齢などで眼圧が上昇することから視神経に異常が起こり、視力低下や視野が欠ける等の障害が眼に引き起こされる病気を言います。この緑内障の進行は実にゆっくりで自覚症状に乏しいことがほとんどで、知らずに進行して行きます。現在の医療では、残念なことに視神経を回復する方法は発見されていませんが、早期に発見することから早めに治療を開始すれば緑内障の進行を抑え、失明にいたる危険性を回避することはできます。眼球の内部は毛様体で作られる房水という液体で満たされていて、この房水は眼圧の調整に重要な役割を果たしていますが、眼圧が上昇する理由は、緑内障の種類によって異なります。そして、最近の研究から不飽和脂肪酸オメガ3の摂取が緑内障発生のリスクを抑えてくれることがわかりました。

オメガ3が緑内障の発生リスクを低くする

視神経にトラブルが発生し、視野が欠損、または狭くなってしまうのが緑内障。進行こそゆっくりですが、治療が遅れれば失明してしまう場合もある怖い目の病気です。そんな緑内障を予防するためには、良質な油として注目を浴びているオメガ3を摂取する事が有効であることがわかりました。緑内障は視神経や網膜細胞に炎症や障害が生じ、機能が低下する事で発症し、加齢や眼圧の上昇など様々な事が原因となりますが、その中でも見落とされがちなのが、実は血行なのです。網膜細胞や視神経が正常な機能を維持するためには、十分な量の酸素と栄養が細胞に届けられる事が不可欠です。でも、体内で血行不良が起きると網膜細胞や視神経が栄養不足・酸欠状態に陥り、劣化してしまい正常に機能できなくなるのです。オメガ3の代表はαリノレン酸やDHA、EPAなどの脂肪酸ですが、体内でαリノレン酸の一部がDHAとEPAに変換されます。特に眼と深く関係するオメガ3がDHAで、実は網膜細胞の大半がDHAによって形成されているのです。ですからDHAが十分量供給される事で、眼から脳への伝達がスムーズに行えるようになるのです。言い換えればDHAが不足すると、網膜細胞は正常に機能しなくなり、視神経とのやり取りに障害が生じて緑内障が発生するのです。

オメガ3の血行促進力で緑内障を防ぐ

緑内障予防にいかにオメガ3の摂取がいかに重要であるかは、緑内障患者を対象にした研究により明らかになっています。その研究では、緑内障の患者は健常者と比較するとDHA・EPAの血中濃度が低下していると報告されているのです。また、オメガ3を多く摂取しているイヌイット民族の緑内障発症率が非常に低い事も、緑内障予防におけるオメガ3の重要性を示していると考えられます。オメガ3は血液と血管の健康の維持に非常に重要な役割を果たしていて、血液と血管の健康に悪影響を与えるのが悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールです。このLDLコレステロールは、体の細部にコレステロールを運ぶ役割を担っていますがLDLコレステロールが極端に増加することでコレステロールが血液内に蓄積されてしまい血液がドロドロになるだけではなく、血管の内壁にべったりとくっついて動脈硬化を進行させるのです。この血行を改善するためには余分なLDLコレステロールを取り除く必要があり、そこで活躍するのがオメガ3で血管内壁にこびりついたLDLコレステロールを取り除く働きをして血液をサラサラに保ち、血流をスムーズにする事ができます。こうしてオメガ3の高い血行促進力で視神経や網膜細胞の老化を防止する事が可能なのです。サバやイワシ、アジなどの青みの魚を多く食べ、クリルキング等のサプリメントを活用して大切な眼を守りましょう。

参考:Medical Note 緑内障 Medical Note
参考:CareNet DHA、EPAの摂取量と緑内障予防の関連は? CareNet

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