健康に大事な成分

オメガ3脂肪酸を2倍以上に高めるクリルオイルの力(2019-03-04)

オメガ3脂肪酸を2倍以上に高めるクリルオイルの力

オメガ3脂肪酸とは血液中の赤血球の細胞膜にDHAやEPAがどのくらい含まれているかを示す数値の事です。

DHAやEPAをどんなに多くとっても、体の中に吸収され必要なところに運ばれて利用されなくては意味がありません。オメガ3指数を見れば、DHAやEPAがどのくらい有効に活用されているのかがよくわかります。

これを調べた研究では、協力者14人のオメガ3指数は当初は比較的低い2.0でした。この人たちに1日2gのクリルオイルを8週間取ってもらいました。

協力者には、研究開始から2週間ごとに血液検査を受けてもらい、オメガ3指数を継続的に調べたところ、2週間後には45%の増加が見られました。その後も指数はずっと増え続けました。そして8週間後には協力者のオメガ3指数は平均4.5にまで上昇しました。つまり2倍以上に増えたことになります。

クリルオイルのオメガ3脂肪酸はこの研究結果からも体の中で速やかに吸収され、効率よく利用されている事がよくわかります。

オメガ3脂肪酸の健康増進作用は驚くほど多機能です。
クリルオイルに含まれているDHAやEPAといったオメガ3脂肪酸には、さまざまな健康増進作業があります。しかもその働きは全身におよんでいます。

@心臓や血管の健康増進
EPAは赤血球の細胞膜にたくさん取り込まれるオメガ3脂肪酸です。摂取されると赤血球の膜は柔軟になり弾力性が増します。血液は心臓から送り出されると太い動脈から細い動脈へと流れ、末端部分では細い毛細血管の中を流れます。毛細血管の直径は、実は赤血球の直径よりも小さいので、赤血球はぎゅっと変形しながら毛細血管の中を流れていきます。そして静脈を通ってまた心臓に戻るのです。

つまりオメガ3脂肪酸をきちんと補うと、赤血球が変形しやすくなり、血液はサラサラと流れやすくなるのです。また血管を柔らかくしなやかにする作用もあり、動脈硬化の予防にも役立っています。

A脳機能のサポート
DHAは、脳にたくさん含まれているオメガ3脂肪酸です。脳の記憶や感情、行動といった活動に対してDHAの摂取は深くかかわっていると考えられています。とくに脳が急激に発達する胎児期や乳児期の赤ちゃんにとってDHAは脳の為に大切な栄養です。

最近では軽度の認知症の患者さんに対しDHAを投与する研究が進められており、これまでに認知症の症状の進行がゆるやかになり、改善効果が見られたとの報告もあります。

B抗炎症作用
EPAには、体の中の炎症を抑える効果が確かめられています。アメリカやカナダでは手術後の炎症を抑えるためにEPAを摂取することを勧めています。特に慢性の炎症や関節炎については、高い効果が確認されています。

➃このほかの作用
この他にも、オメガ3脂肪酸にはアレルギーを抑える効果や精神を安定させる効果、眼精疲労を和らげる効果、女性の月経前症候群や月経困難症をやわらげる効果、皮膚の潤いを高める効果などが期待されています。

←前へ ↑一覧へ 次へ→