健康に大事な成分

オキアミの資源量は使いきれないほど(2019-02-02)

オキアミの資源量は使いきれないほど

南極海で獲れる海産物は、南極海洋資源保存委員会(CCAMLR)という国際組織が「漁獲量」を一括して管理しています。

2010年の南極オキアミの漁獲許容量(TAC)は560万トンとされていますが、オキアミ量を予定していた6ヶ国の計11隻の船が事前に通知した漁獲予定量は35万トンで、魚価されている量の16分の1にすぎませんでした。

これはオキアミの資源量が膨大だからです。
オキアミの資源量は1億トンから数億トンと推測されていますが、この量は世界中で獲れる年間総漁獲量を上回る程の量です。つまりオキアミは人類が使い切れないほどの膨大な資源量があるのです。

このため健康食品や食品原材料としての使い道ほのか、有機燃料の素材などいわゆるバイオマスとしての有効利用の方法が模索されています。

南極オキアミから抽出されたクリルオイルには健康増進効果のあるさまざまな栄養成分が含まれています。なかでも注目されているのはその「脂質」の成分です。クリルオイルの脂質には、オメガ3脂肪酸というものが含まれています。この名前を知らない皆さんでもDHAやEPAという名前であれば聞いたことがあるのではないでしょうか。

DHA(ドコサヘキサエン酸)もEPA(サイコサペンタエン酸)も、油の成分のひとつで脂肪酸というグループに入っている栄養成分です。脂肪酸の中でも健康に生きるために欠かせないものを必須脂肪酸と言います。

必須脂肪酸は体の中で広く体調を整える働きをしています。しかも人間のからだのかでみずから作り出す事はできないので、必ず食事でとらなければなりません。このため必須という文字が付いているのです。

DHAは脳の働きを高め、EPAは血液をサラサラにするものとして、どちらも魚油に多く含まれているので、お魚パワーの栄養素としてすっかり有名になりました。これまではDHAをとるならマグロ、EPAを取るならイワシやサバなどの青魚が良いとされていました。

ところがクリルオイルにはもっと良質で、効率よく利用できるDHAやEPAがたっぷり含まれているのです。どのようなところが魚油よりも優れているかはゆっくり説明していきます。

その前にDHAやEPAにはどのような健康増進効果があるのか、1日の食事でどのくらい取れて、どのくらい足りないのかを見てみましょう。

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