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腱鞘炎・四十肩五十肩とはどのような病気ですか?(2019-01-19)

腱鞘炎・四十肩五十肩とはどのような病気ですか?

腱鞘炎とは、手首の親指側にある腱鞘と呼ばれている部分を通っている腱に炎症が起きている状態です。手や指をよく使う仕事の人に多く見られます。

腱鞘炎では、手首の親指側が痛み、はれます。親指を広げたり動かしたりすると、この部分に強い痛みが走ります。親指の使い過ぎによって腱の表面が傷み、同時に腱鞘が厚くなり、それが刺激になって炎症がおきるのです。

親指の根元部分に痛みとハレがあり、手首を小指方向に曲げようとすると、痛みがひどくなることで腱鞘炎と診断します。腱鞘炎は手首の使い過ぎが原因ですから、なるべく使わない様にして安静にします。

痛みがひどい時には内服薬の他、患部に注射することもあります。これらの治療を受けても再発を繰り返すときには、外科的な手術を勧められることもあります。クリルオイルはこういった症状にも有効働くとされているのです。


四十肩・五十肩とは40歳〜50歳のころに肩関節が痛み、関節の動きが悪くなった状態で、正式には肩関節周囲炎といいます。

肩関節は人間の体の中で一番自由に動く関節です。この関節のお陰で肩につながる腕は前後左右、360度動かす事が出来ます。それだけに関節の負担も大きく、加齢によって肩の周囲の筋肉や腱、じん帯などに炎症が起きることが四十肩・五十肩の主な原因と考えられています。

四十肩・五十肩の最初にあらわれる症状は、肩の動かしずらさやしびれ、痛みです。腕を上下に動かしたり背中に回したりすることができなくなります。衣服の着替えや入浴で髪や体を洗う時、高いところのものと取る時など、肩を動かしたときに強く痛みます。

夜、眠っているときもズキズキ痛み、時には眠れなくなるほどになる事もあります。このような炎症が始まると痛みは和らぎますが、肩がこわばって腕が上がらないという後遺症が残ってしまう事があります。

肩関節の内部には関節液があり、関節の動きをスムーズにします。ところがここに炎症が起きると、炎症が治まる時にこの水分が失われてカチカチに固まってしまいます。これが接着剤のような働きをして骨や腱に張り付いて癒着を起こし、肩が動かなくなってしまうのです。

四十肩・五十肩は、半年から一年ほどで自然に治る事が多いのですが、元通りに動かせるようになるにはおおよそ2年ほどかかる場合が少なくありません。その間、痛いからと言ってあまり動かさないでいると、後遺症で肩の動きが悪くなってしまう事があります。

痛みが強い時には肩をあまり動かさないようにして安静にします。さらに傷みがひどい時は整形外科を受診して、痛み止めの薬やヒアルロン酸の注射などを受けます。

痛みが治まってきたら肩を温める治療や運動による治療でリハビリをおこないます。この時期に少しでも肩を動かしておくと、関節の回りの癒着が減って後遺症を予防する事が出来ます。

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